ネコケムについて

『触媒』とは

“Cat”といえば、多くの人が「ネコ」をイメージするかと思うが、化学の世界においては『触媒』を英語にした”Catalyst”の略”Cat.”であることが普通である。では『触媒』とはどういう意味なのであろうか。教科書で調べると、以下のような文言で説明されている。

触媒とは、ある反応の反応速度を大きくするが、それ自体は反応の前後で変化しない物質である。

ものづくりにおいて、欲しいものができるまでの時間は大切である。例えば新型ゲーム機は誰もが入手したいと考え、注文が殺到し、抽選で選ばれし人が手に入れている場面はよく見る。このとき、会社は工場において1日〇万台と生産しているはずである。これだけの台数を生産できるのは、作るための機械・製造ラインを人間が考え、効率化したという『触媒』を提供した結果である。もしこの『触媒』がないなら・・・つまり1日の製造量が数百台となった世界線はどうなるだろうか。「欲しい」と思っても得ることのできる人は少数となり、購買意欲のある人の多くの人に届かないことになる。頑張って引き続き製造しても1か月後にその人の購買意欲はないかもしれない。時間によって販売の機会損失が起こっているのである。

人の時間は有限である

話は脱線したが、中学生・高校生・大学生でいられる時間は非常に短い。その短い時間で勉強・部活(サークル)・遊びや交友と行わなければならない。こと学習においては国数英理社をはじめ、多様な科目を学ぶ必要がある。そんな中で化学に時間を割けるのは平均すると1日数十分なのかもしれない。時間の限られている中で、すべての学問を理解するのは極めて困難なのである。

化学の理解を促進する『触媒』でありたい

上記の中で化学で時間を取られる、理解がなかなかできない困った人はいないだろうか。その結果、丸暗記に走って結果テストで大惨敗など苦戦している人はいないだろうか。ネコケムはそんな人の理解促進の『触媒』となり、「わかった!」「意外と簡単だなあ」を提供することを目指します。具体的には以下の3点を意識した記事を提供します。

  1. 暗記のみにしない、論理的な理由を加えることによる理解促進
  2. 授業では言語化がされていない説明を加えることによる理解促進
  3. ギャップのある大学化学を高校化学からのつながりを加えることによる理解促進

~化学の理解を促進する『触媒”Cat.”』でありたい~

ネコケムは猫”Cat”好きな筆者による、理解しやすい化学を伝えていきます。